石膏デッサンについて

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石膏デッサンについて

石膏デッサンとは、ブルータスやモリエール、ラオコーンなどヨーロッパの像を石膏で再現したものです。白色であるため、色に惑わされること無く陰影を追うことができ、またその像自体が美として完成されたものであり、その美に触れることで、美的感覚を養うという意味で、西洋絵画では古くから基礎デッサン力の習熟のための題材として、石膏デッサンは広く実践されてきました。

そして日本にも近代において、石膏デッサンが取り入れられ、今では大学受験にも広く採用され、美術教育では必須科目とも言われるようになりました。

しかし、日本ではこの西洋における石膏デッサンが少しゆがんだ形で伝わったといわれています。その結果、本場の西洋以上に「石膏デッサン至上主義」的な空気になってきていることを指摘する声が多く上がっています。

日本で石膏デッサンが広く入試で用いられる理由のひとつは、点数化しやすいということが上げられると思います。美の良し悪しに明確な基準を設けることは難しい反面、石膏デッサンというのは分かりやすい客観的な判断基準を設けやすいので、入試科目としては採点が楽になるということですね。

逆に西洋では、入試に石膏デッサンはまずありませんし、美大等でも必須科目となっているわけではありません。

では、石膏デッサンは最早必要がなくなったのか?というとそういうわけでは決してありません。モチーフの色彩を排除し、陰影を学ぶということはそれなりの意味があることです。西洋でも入試にはありませんが、自主的に学ぶ人は、今でも沢山います。ピカソも素晴らしい石膏デッサンを残しています。

良くないのは石膏デッサン「至上主義」であり、石膏デッサン自体がいけない、害があるというようなことは決してないと当方は考えています。

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