デッサン

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イラストレーターになるために必要なデッサン力やパース関連の話から、CG講座などを考えています。イラストレーションを描くために必要な道具類の紹介と解説、またフォトショップやイラストレーターなどのソフトのお話、そして美大・芸大・専門学校等の学校選びまで、イラストレーションに関する様々な情報を、自分の勉強という意味も含めて配信していきます。
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メニュー:デッサン:目次
  • ピカソのデッサン
  • 人物イラストレーション
  • イラストレーションの専門学校
  • 鉛筆デッサンと木炭デッサンの違い
  • 人物デッサンの本
  • 人体デッサンのモデル
  • 鉛筆デッサンの基本
  • デッサンに使っている鉛筆
  • 人体デッサン
  • デッサン教室
  • イラストレーターに必要なデッサン力とは?
  • デッサンを基礎から練習するんだ!
  • イラストレーターに必要なデッサン力
  • イラストレーターに必要な画力・デッサン力
  • デッサンは個性を阻害する?
  • デッサン力なんていらない?(1)
  • 石膏デッサンなんぞいらない?
  • 石膏デッサンについて
  • 続・デッサン力を身に着ける理由.1
  • デッサン力を身に着ける理由.1

ピカソのデッサン

ピカソのデッサンを見たことはありますか?ピカソ10歳のデッサンで、既に凄まじいデッサン力を持っていてビックリしました。ピカソは、晩年に認められた画家で、晩年の作品がよく知られています。ですが、初期の頃の絵もかなり凄いです。と言っても、晩年の絵とはかなり違いますね。晩年の作品は、ゲルニカに代表されるように、凄く奇抜な絵なのですが、初期のころはとても「上手い」絵を描いてました。「上手い」とカッコでくくったのは、所謂デッサン力のある絵という意味で「上手い」ということだからです。とにかくめちゃめちゃ凄いデッサン力を身に付けた上で、晩年の奇抜な絵を描いていたということですね。晩年の絵だけ見たら、ピカソは絵が下手だと思う人もいるかもしれませんが、実は全然そんなことは一切ないわけです。

ただ、だからと言ってピカソの晩年の絵がデッサン力があったからこそ描けたものだと言えないのかもしれませんね。その辺のことは、私はよくわからないんですよね。「ピカソが昔デッサン力があった」という事実と、「ピカソが現在、典型的なデッサン力のある絵を描いていない」という事実があると、人間はつい、その二つを因果関係で結んでしまいがちですが、実際には因果関係があるかどうかは、別の根拠が必要になるわけです。ただ、デッサンをする過程で身につけた画力以上に観察力・洞察力というのは一役買っていることは間違いなさそうに思います。そして、晩年の絵も、デッサン力があるからこそ出来る技術がちりばめられていると見る向きもあるようですが、私にはよく分かりませんね。

ま、その辺のピカソの絵の考察は専門家に任せておくとして、とりあえず絵描きを志す者は、ピカソのデッサンを一度見ておきましょう。凄く勉強になりますし、単純に面白いですよ。あのピカソが・・・って感じで。

人物イラストレーション

人物イラストレーションは、イラストレーションの分野でもとても人気があります。多くの人が絵を描く時、殆どの場合、人物をメインに描くのではないかと思います。仕事においても、人物が登場するイラストレーションの需要はとても多いです。ですから、イラストレーターになりたい人は、やはり人物を描けるようになるのは、必須事項と言っても良いくらいでしょう。

人物イラストレーションにも様々ありますが、一般的に「人物イラストレーション」と言った場合、少しリアルな感じの人物のみを描いたイラストレーションを指すことが多いと思います。そのようなイラストを描くとなれば、当然、デッサン力がある方がかなり良いですね。こういった人物イラストレーションを描く場合、写真をトレースすることも多いのですが、その場合でも確かなデッサン力を持っている人の方が、やはりはるかにレベルの高い人物イラストレーションを描けるのです。トレース出来るからと言って、デッサン力が不要であると思わない方が良いでしょうね。

あとは、単に人物が登場するというだけのイラストであれば、世の中のイラストレーションの8割くらいがそれにあたるのではないかと思える程、人物は多くの人の絵の中に登場します。ですから、そういうことを考えても人体デッサンの能力は、イラストレーターを目指すのであれば、磨いておいて損はない能力と言えると思います。また、よりリアルな人物を描くためには、人体解剖学・構造学なんかもしっかりと学んでおくと、より説得力のある人物画を描くことが出来るでしょう。

イラストレーションの専門学校

イラストレーションを学ぶ上で、専門学校に通う方が良いのか?という質問を、私はよく受けるようになりました。それに関して私の意見を述べてみたいと思います。

まず、私は、学校に通うという点では、結構賛成派です。絵描きの人は、独学でも良いという人も多いと思いますが、私は、特にデッサンは、必ずできる人に見てもらうべきだと思う派です。勿論例外はあると思います。デッサンなんかやらなくても魅力的な絵を描く人もいますし。ですが、デッサンをやったら、必ず見えてくるものがありますし、それは、単純な画力だけの問題ではなく、自分の絵や感性の幅を広げてくれます。

デッサンに限らず、絵というのは、他人から学ぶことって多いです。絵だけじゃないですけどね。そして、イラストの場合、とりあえず現場に潜って下積みというのがちょっと難しい分野でもあると個人的には思ってます。デザイン会社や広告代理店に潜り込んで、業界のことを知ることは確かに出来ます。ですが、殆ど絵を描けなかったりします。それならば、自分の好きな絵をひたすら描く期間が人生のうちで2年くらいあった方が余程いい経験になりますよね。それを専門がこうで過ごすというのも良いと思います。

ただ、専門学校の場合、やる気のない人も沢山入ってきます。ですが、必ず、クラスに何人かは、凄まじい勢いで描いてる人がいたりします。そのような人とは積極的に友達になりましょう。人生における財産になります。

独学だと、そういった刺激を受ける機会が少なかったりしますからね。また、絵に限らず、こういった学校という形態の方が、技能を身につけやすいというのは各種データに裏付けられていることですが、その理由はやはり、こういったやる気のある人どうしで刺激し合えるからだと思いますね。

鉛筆デッサンと木炭デッサンの違い

以前にも少し述べたことですが、今回は鉛筆デッサンと木炭デッサンの違いについて書いてみたいと思います。両者の特性を活かし、練習されると良いと思います。

まず、鉛筆デッサンというのはクロスハッチングという手法を使い線で描く、木炭デッサンは塗りの手法で面で描くというのが違いの一つとなります。クロスハッチングとは、線を掛け合わせることで濃淡を表します。また線の方向性により面を形作ることが出来ます。ですから、表現の幅は広いと言えますね。一方で木炭は、「塗り」で面を構成します。ですから線の方向性で面を表現することは出来ないため、濃淡で面を表現しなくてはなりません。ですが、木炭は濃淡の幅は鉛筆よりも圧倒的に広いので、非常に明快なデッサンが描けますし、色々な効果を使って絵的にも雰囲気のあるものに仕上げることができます。指や布の押さえ方により、面を作ることが出来、実際には面取りという表現としては、木炭の方が鉛筆より向いているように私は感じます。ただ、これは一概には言えず、鉛筆の方が面が取りやすいという人もいます。

また、鉛筆デッサンの場合は、鉛筆を掛け合わせることにより、薄い色から濃い色へという順番で色を作っていくわけですが、木炭はその工程が逆になります。木炭の場合は、濃い色を先に載せて、そこから色を落とすことで薄い色や中間色を作っていきます。ですから、一方ばかりしかやったことがない人ですと、最初は戸惑うかもしれませんね。ですが、根幹部分でのデッサンの考え方は一緒ですので、基本さえマスターしておけば、画材に慣れればどちらでも力がある人は描けると言えるでしょう。


人物デッサンの本

人物デッサンの独学に役立つ書籍を御紹介いたします。『人体のデッサン技法』と『やさしい人物画』が人気です。
一言でいうならば、前者はかなり具体的で実践向きで、後者はスタンダードで、絵描きとしての心得なんかも学べる書籍ですね。
まずは前者の『人体のデッサン技法』について。著者のジャックハムは、動物画の書籍も素晴らしいですが、この人体のデッサン技法も素晴らしいです。とにかく描いてあることが具体的で実践的。プロのイラストレーターになりたい人は、非常に役立つ書籍ですね。とても複雑な解剖学的知識を絵描きは学ぶことが必要ですが、このジャックハムは、その複雑怪奇な解剖学を最低限の知識と法則に落とし込み、誰でも簡単に実践できる状態にしてこの書籍で提供してくれてます。人物をバランスよく描けない人が、この書籍に描いてある様々な法則やテクニックを駆使すれば、きっとバランスの良い人物を描くことが出来るようになるでしょう。
一方で後者の『やさしい人物画』です。著者のA・ルーミスは、人物画の分野では、日本でもカリスマ的な存在で非常に人気があります。ただ、この書籍は初心者用とうたってはいっても、それ程やさしい内容ではないですね。結構高度な内容も含まれます。人物画を描く際に必要な基本的な知識や情報が網羅されており、これ1冊で人物を描く知識は一通り揃います。ですが、遠近法の説明はやや不足気味かな?とは思いましたが。あとは、随所にあるコラム的な、ルーミスの絵に対する考え方や心得なんかは、非常に役立ちますし、絵を描くモチベーションアップにも繋がります。そこを読むだけでも、この書籍の価値は十分にあると思います。

人体デッサンのモデル

人体デッサンを描く際に、最も重要になるのはモデルですね。実際の人間のモデルを描くのが一番です。写真でも勿論練習にはなりますが、立体を捉える力は付きにくいです。ですから、可能であれば、実際のモデルさんを描かせてくれる教室に入ると良いでしょう。モデルさんにも色々います。殆どの場合、女性の方が多いです。男性はどうも女性より脱ぐのに抵抗があるようですね。ですから、女性を描くことが多くなると思いますが、やはり男性の人体デッサンも行った方が絶対に良いですよ。骨格や筋肉の付き方は男性のほうが圧倒的に分かりやすいので、男性モデルのほうがデッサンはやりやすく、女性モデルより難易度は低くなります。女性の場合、やはり痩せている人でも男性より筋肉や骨格が分かりにくいので、それらを掴んだ上で適切なプロポーションの人体を表現するには、難易度が高くなるんですね。男性モデルを描く機会があれば、出来る限り参加されると良いでしょう。

また、どうしても近くにデッサン教室が無いという方もおられることでしょう。その場合は、自分をモデルにして描くと良いでしょう。大きな鏡に自分を写して描くのです。やはり、立体物を実際見る方が良いですからね。

また、上記の立体物を描く訓練を積んだ上でなら、写真の人物を描くのも勿論訓練になります。より細かいディティールや、着衣のデッサンの際の、服のしわや服の質感なんかを研究するためならば、十分に役立ちますからね。

鉛筆デッサンの基本

鉛筆デッサンとは、デッサンを始める際、最も最初に行うものだと思います。必要なものとしては、鉛筆4H〜6Bまで、練りゴム、画用紙ですね。鉛筆に関しては別のエントリーでも述べましたが、最初はリーズナブルなUniあたりで良いでしょう。練りゴムは、柔らかいものが良いです。BUNNYあたりで良いでしょう。画用紙は何でも良いのですが、目が粗すぎないものが最初は良いですね。ケント紙は、つるつるしていているので誤魔化しが効かない分、実力がダイレクトに出るので、練習としてはいいかもしれません。

鉛筆デッサンですが、進める手順としては、形をとってから中身を描くというのが、最もポピュラーです。しかし、指導者によっては、最初から輪郭の形をとることはしないスタイルを進める人もいます。デッサンの本質としては、輪郭をキレイに取れるようになるよりも、内部の量感や骨組みをしっかりと見抜くことですから、そちらを形作ってから、輪郭が浮かび上がっていくような描き方が望ましいとされるからですね。

木炭デッサンの場合ですと、内部から形を作っていって、だんだんと輪郭が浮かび上がってくるような描き方は、非常に向いています。木炭という画材が、消したり描いたりしやすいという特性上、それが非常にやりやすいのです。

しかし、鉛筆デッサンの場合、木炭ほど、その描いたり消したりを繰り返すのは難しいんですよね。ですから、余程内部から入っても輪郭をとれるほどの画力がある人で無い限り、中身から描くのは難易度が高いんです。骨格のとり方をミスると後で取り返しのつかないことになりますからね・・・。ですから、鉛筆デッサンの場合は、輪郭からとって中身を描くというスタイルでも問題ないと私は個人的に考えていますし、そう指導している先生も結構います。特に、イラストレーターになる場合であれば、そこまでアカデミックなデッサンにこだわる必要は無いと思いますので、先に輪郭の形をある程度とってから、内部を描くというスタイルでも問題ないと思います。但し、輪郭から入る場合でも、ちゃんと中身への意識は持っておくことは大事です。

以上、鉛筆デッサンについて語ってみました。まだまだ描きたいことはあるのですが、それはまたの機会に譲ろうと思います。

デッサンに使っている鉛筆

鉛筆というのは、私たちにとって、最も身近な描くための道具ですよね。非常に表現力の幅の広い画材であり、絵を学び始める時も、多くの場合この鉛筆という画材から入ることは多いと思います。今回は、鉛筆デッサンについて、語ってみたいと思います。

とりあえず、私が使っている画材を御紹介いたします。最も主力として使っているのは、三菱鉛筆のHi-Uniです。主にF、4H〜6Bまで使っています。ちなみにイラストの輪郭線を清書する時はFかHBかBあたりが良いですね。柔らかくて、温かみのある線が描けますので、重宝しています。色はやや赤みがかった感じになります。一つしたのクラスのUniでも特にそれ程違いは無いと思います。ただ、Hi-Uniよりちょっと折れやすいかな?

そして、補助的に使っているのは、ステッドラーです。こちらは製図などに用いられることが多いため、芯が固めです。細くて固い線を引きたい場合に使っています。やや青みがかった仕上がりになりますね。これも4H〜6Bまで使っています。

ちなみに真の固さとしては、4Hが最も固く、6Bが最も柔らかいです。Fは、HとHBの間の固さとなります。

主に上記を使っています。どこの画材店でも手に入るポピュラーなものですし、値段もそれ程高いものではありませんから、入門用として取り揃えておくことをお奨めいたします。それほどこだわりが無いのであれば、Uniあたりで十分だと思います。

人体デッサン

人体デッサンは、私は一時期、かなり徹底的に学びました。勿論私より上手い人なんていくらでもいるとは思いますが・・。私の知っている範囲でですが、人体デッサンについて語ろうと思います。

人体デッサンは、静物デッサンと比べて、元もとのセンスや画力なんかで、とても個人差があるというのが私の感想です。上手い人は最初から結構上手いですが、下手な人は、練習してもなかなか上手くならなかったりします。

しかし、下手な人でも、ある段階で急に伸びたりするのが人体デッサンです。そのコツを掴むまでが人によってかなり差があるようですが、私の知る限り、1年間に200枚程度の人体デッサンを積めば、下手な人でもある程度のレベルまで行くことは可能だと思います。

人体デッサンは、追求すればきりがない程奥が深いですが、イラストレーターになるために必要な人体デッサン力としては、やはり200枚程度が一つの目安になると思います。

ですが、ただ闇雲に描くよりも、ちゃんとした先生に指導していただくのが一番です。自分ひとりでは中々気づかないことも多いですからね。形がとれることは勿論、身体の内部構造をしっかりと把握し、見えてない部分も意識できるか否かというのは非常に大事になってきます。また、色彩に関しても、肌の質感を出すのは、数あるモチーフの中でもトップクラスに難しいです。何も指導されてない人が描く人体の肌の質感は、特にカラーにすると、どうしても蝋人形やマネキンみたいになってしまうんですね。その辺も、しっかり人体を観察すること、そして肌に見えるように描くコツのようなものもあるので、その当たりもちゃんとした先生から学ぶことをお奨めいたします。

デッサン教室

デッサン教室って、色々ありますよね。美大・芸大受験等、徹底的に受験を意識した予備校のようなところから、社会人がプロのデザイナーやイラストレーターになるためのカリキュラムが組まれたようなところ、或いは小さな私塾まで。私は、これまでいくつか通ったところを紹介し、デッサン教室選びについてお話します。

まず、最初にいったのは、アートスクールという名前の総合的なデッサン・絵画・イラストスクールでした。そこは、高校生や浪人生が大学受験のデッサンも習えますし、社会人が大学受験をするためのコースもありました。また、プロのイラストレーターやグラフィックデザイナー、ウェブデザイナー等、クリエイティブ系の職業に付くための実際の指導や課題なんかもありましたし、画家になるためのコースや、趣味で絵を描くためのコース、版画コースと色々と充実していました。
私は、そこでイラストレーターになるための基礎的なことを、全て学べたと思います。とても感謝しているスクールです。但し、講師の方のレベルがまちまちだったり、講師の入れ替わりが激しかったりと、不満もあったのも事実です。

次にいったのは、自宅の近くの小さな私塾。そちらは、デッサンのみを徹底的に指導してくれます。プロのイラストレーターやデザイナーになるための指導なんかは一切無く、ストイックにデッサンだけを教えてくれます。特に人体デッサンには非常に力が入っており、指導も力が入っており、非常に厳しくも暖かいきめ細かい指導をして頂きました。人体デッサンに関しては、日本でもトップクラスのところではないかと思うほどです。

そして最後は、大学受験のための予備校。受験を意識してるだけに、ここもデッサンについての指導は徹底していましたが、講師が沢山いて、それぞれ講師の考え方やいっていることが違ってたりしたので、そのあたりの不満はありました。

以上私が言ったところの雑感を述べてみました。デッサン教室は、本当にどこも個性が豊かで特色が違います。たいていの場合は体験入学的なことを実施していたりするのでそこから入ってみるのも良いでしょうね。

イラストレーターに必要なデッサン力とは?

当サイトでは、デッサン力の必要性は割と強めに説いている方だと思いますが、それでも全てのイラストに対して、アカデミックな意味でのデッサン力が必要か?と問われれば、そうとも言い切れませんね。ですが、やはりデッサンは、イラストレーターにとっては、殆どの場合は「基本」であり、「あって邪魔にならないもの」程度の扱いでは決してありません。プロで長年やっていけるような人は、自覚している・いないの違いはありますが、感覚的にこれらの能力を使って仕事をしています。感覚的ですので、なぜ「出来る」のか分からないけど、出来てしまうというような感じですね。
逆に「感覚的」であるが故に、それが出来ない人は壁にぶつかり、そしてその壁にぶつかった理由が分析できない・理解できないということになり、下手すると永久に迷宮の中から抜けられないということになってしまうのです。
その「感覚」というのは、当然生まれながらのものというより、訓練により培われるものです。
ですから、やはり、デッサンというのは相当量を練習しておかねばならないと言えます。
また、クロッキーも当然有効な手段です。デッサンというのは5時間から〜20時間くらいかけてじっくりと取り組む訓練ですが、クロッキーは別名速描と言い、30秒〜10分くらいの間にサクッと描く練習ですね。
学生時代にデッサンの訓練をちゃんと積んでこなかった人も、現在ではプロになりたい人向けの基礎デッサンスクールも沢山ありますので、それらに通ってみるのも良いかもしれませんね。

デッサンを基礎から練習するんだ!

今回は、プロの方に向けて、デッサンについて、語ってみます。いきなりですが、デッサンを今更でも練習しましょう。私たちイラストレーターは、これを避けては通れないと思っていいです。画家のように「極める」ところまで行く必要は無いと思いますが、並以上のレベルでこれが出来ないと、確実に長生きできないです。もう、基本中の基本ですよ。最近、PhotoshopやIllustratorをはじめとするデジタルツールの普及で、専門教育を受けずにこの世界に入ってくる人が圧倒的に増えました。最近では、デッサンをきちんとやらなくてもプロとしてやっていけるという風潮があったりしますが、これは、はっきりと違うと言い切りましょう。勿論例外はあるとは思いますが、ほぼ間違いなく、デッサンを相当なレベルで訓練を積んでおかないと、プロとして長生き出来ないことは、やはり間違いありません。専門教育を受けてない人が増えているからこそ、デッサン力というのは見直されてきていると思います。デジタルの整った線も、最初は物珍しいので、画力が無くても、そのもの珍しさでイラストを使ってもらえる時期がありました。しかし現在ではデジタル絵は珍しくもなんともないどころか、むしろ溢れすぎていて、観る方もうんざりしている人も多いです。そんな中で、圧倒的なデッサン力に裏打ちされた確かな画力を元に描かれた絵の力が、際立ってきています。特に、専門教育を受けてない人が多い現在において、より光り輝いて見えているようです。いまだからこそ、デッサン力をつければ、大きな武器になるはずです。個人的な見解で申し訳ないのですが、そして一概には言えないということも踏まえたうえで、あえて明確な基準をひいてみようと思います。1年間でデッサン300枚描くこと。この経験を人生のうちで一度もしてないイラストレーターのプロは、是非ともやってほしいですね。世の中にクソみたいなイラストが溢れかえる前に、確かな画力に基づいたイラストが復活してくれることを切に願います。

イラストレーターに必要なデッサン力

イラストレーターにデッサン力は必要か。基本的には必要ですよね。ま、ここでは必要か否かの是非は置いておくとして・・・というか必要という前提で、ではどのようなデッサン力が必要か・・・ということになります。

とは言え、イラストレーターといっても、いろいろな種類のイラストレーターがいます。キャラクターっぽい線画のイラストを専門に描く人もいれば、凄くリアルな絵を描く人もいますし、中には今一部で流行の萌えキャラなんかを描く人もいますよね。それぞれで、必要なデッサン力は異なりますが、私がどうしても身に付けるべきだと思う基本技術は、形をとる能力、陰影を表現する能力、パースに乗せて描ける能力です。この3つが、しっかりとしていれば、絵は描けます。

そういった能力を磨くためには、やはりデッサンをイチから丁寧に学ぶことでしょう。出来れば美術研究所、美術大受験の予備校、スクール等、どこでも良いのですが、実際に出来る人に教えてもらうのが一番です。

よりアカデミックなデッサンを学んで、もっと深いところまで追求するのも良いですが、あまりデッサンに固執しすぎると、自分の作品を描けなくなります。デッサンはある程度のところまでいったら、自分の作品をドンドン描いてくと良いでしょう。

そうしながらも、デッサンについても、常に学ぶ姿勢を持っていれば、自分の作品もより、深いところまで表現が可能になると思いますよ^^デッサンは、固執しすぎてもいけませんが、学べば学ぶほどいろいろな発見があるものですから。

イラストレーターに必要な画力・デッサン力

私は、イラストレーターに必要な基礎画力は、以下の3つだと思っています。

1.人体デッサン(人物デッサン)
2.静物デッサン
3.パース

1と2は、美大受験なんかでしっかりやるし、社会人になってから通うようなスクールや専門学校なんかでも学べます。

2の静物デッサンは、正しい指導の下で誰でも一定量の練習を積めば、必ず上手くなりますし、上手い人も下手な人も上達速度はそれ程顕著には表れません。しかし、1の人体デッサンは、かなり個人差やセンスにより上達速度の個人差がかなり出てくると思ったほうが良いです。センスがある人は数枚描いただけで、それなりに上手なものを描きますが、下手な人は何百枚描いても上手くならなかったりします。美大受験は人体デッサンが試験に出ないところもありますので、受験時代にこのようなセンスの違いを実感することはないかもしれませんが、いざどこかで人体デッサンのレッスンを受けると、多くの人がこの個人差を感じるんじゃないでしょうか。

では、人体デッサン(人物デッサン)に関しては、下手な人はいつまでたっても下手なのか。私が見た人で、元々はめちゃめちゃ下手だったけど3年目くらいから、凄まじい勢いで急に上達した人います。多くの人がそこにくるまでに挫折しますが、その人は諦めずずっと描き続けました。それが功を奏したのでしょうね。

逆に最初から上手い人は、すぐに描かなくなる人もいたりしますし、上手いと過信してそこで満足してしまい、一定レベルに達すると全く上達しなくなったりします。

言い換えると、人体デッサンはどこかのレベルで、必ず壁にぶつかります。上手い人は単にそのレベルがちょっと高いとこだったというだけですね。その壁にぶつかると本当になかなか上達せず多くの人が挫折します。その壁を乗り越えられるかが、鍵になると思います。

とまぁ、以上2つ語りましたが、この2つに加え、さらに厄介なのに、3のパースがあります。パースに関しては、また別の機会に詳しく語りますが、これ、訓練する機会がなかなかないんですよね。受験でもそれほどまともにやりませんから。ですが、相当大事です。理論をわりと詳しく知ることも必要ですし、数をこなすことも同時に必要で、少なくとも確かな画力で勝負するイラストレーターになるには絶対にこのパースはマスターしなきゃいけないと思います。

以上、イラストレーターに必要な画力の核となる要素を語ってみました。

デッサンは個性を阻害する?

以下、要約ですが、こんなご相談を頂きました。

>味のある絵を描く中1の子が、
>「デッサンを基礎からじっくり習いたい」と言ってくる。
>せっかく味のある絵を描いているのに、
>デッサンなんぞ教えてしまったら、
>彼の持ち味や個性を消してしまうのではないかと
>躊躇しています。

デッサンを習いたいと言っているのであれば、習わせてあげたらいいのでは?と私は考えます。
デッサンを勉強したくらいで消える個性なんて、個性ではないと思いますね。ある偉人の言葉らしいですが、「自分が個性と思っているものを全て捨ててみろ、それでも残ったものが個性である」と。本当にそうだと思います。
デッサンで個性が失われると思っているのだとしたら、よくいる頭の固いデッサン至上主義者並にデッサンを課題評価しているか、個性というものを過小評価してしまっているかのどちらかだと思います。

本人はデッサンを基礎から習って本格的な絵を描きたいと思っているのに、周囲の大人が感じる「味のある絵」を強要されてしまうことは、それはそれで不幸なことです。

デッサンで個性が失われると思っている方は、偏見を排除してデッサンをじっくり見てみると良いと思います。2つとして同じデッサンなどないことが分かると思いますから。

同じ事をしていてもにじみ出てくるものが個性なのです。逆に言えば、子どもが描いたような「下手だけど味のある絵」も興味がない人から見たら皆同じに見えてしまうものです。

個性が見えない、見ようとしないのは、描く側の問題というより、見る側の問題であることが多かったりします。個性を見る素養がないという。デッサンを強要することが正しいとは思いませんが、習いたいと言っている人からデッサンを奪ってしまうことになるのは、悲しいことです。

デッサン力なんていらない?(1)

デッサンに対しては「画一的な教育」と捉えている批判派の方も多いのが現状です。
その手の方の言い分にも納得いく部分はあります。

そこで、「デッサンなんていらない?」という題名でシリーズ化し、私が以前、アンチデッサン派の自称教育者の方とやりとした内容を紹介していこうと思います。

今回はその第一回です。写真の普及により、デッサンは不要になったのか?というのがその内容でした。

アンチデッサン派の自称教育者の言い分.1
>現在では写真が普及し、写実画の必要性が無くなった。
>下手な人でも写真をトレースすればリアルなイラストが描ける。
>そのような現状において、デッサンを習う意味は無くなって来ている。

→それに対する私の考え
まず、写真のトレースでもデッサン力がある人と無い人では如実に差が出ます。写真のトレースとは、単に形をとる時間を短縮できるというだけで、トレースすれば誰でも同じレベルに写実画を描けるというわけでは決してありません。
特に、立体感・量感という点では顕著に差が出てきます。これは一眼である写真と二眼である人間の目では立体感に差があるので、写真そのままでは人間の目には平面的に映るというのがまずあります。人間の目から見たような立体感を絵の中に表現するには、それなりの訓練が必要となるのです。
また、仮に写真のトレースでリアル画を描くということの敷居が低くなった、或いは写真で事足りることも多くなったとしても、写実画の需要は狭まりはしますが、不要になることは現状においては無いでしょう。
まず、欲しいビジュアルと全くドンピシャな写真があることの方が珍しいので、その場合は自分の画力で補完しなければなりません。まして写真では再現できないような空想の世界をリアルに描くには、やはり写真に頼れる範囲は限定されます。
そういう意味では、写真の出現で、写実画の必要性が無くなるということには、私はまだまだ疑問を感じます。
寧ろ、写真の登場で写実画が描きやすくなり、その結果写実画を描く層のボトムアップが成され、結果的にトップはさらに上に登ったともとれます。

石膏デッサンなんぞいらない?

石膏デッサンなんぞいらない?

以下、要約ですが、アンチ石膏デッサン派の方から、
こんなご意見を頂きました。

>石膏デッサンは、アメリカやヨーロッパの入試では無い。
>本場では石膏デッサンが不要なのだと気づいたのだ。
>日本人がまだ石膏デッサンに固執するのは、
>ヨーロッパの古い伝統に毒されているのである。

まず、石膏デッサンがアメリカやヨーロッパに無い訳ではありません。入試科目にないというだけで、また強制されないというだけで、自主的に石膏デッサンをやっている人は沢山います。モチーフは自由に選んで良いという点で、日本よりオリジナリティが重視されているし、日本のように「石膏デッサン至上主義」的でないことは確かで、その点は学ぶべきところは多いですね。ブルータスやラオコーンといった日本では定番の石膏像ですが、欧米ではそういった定番とされている石膏像は無く、その意味でもオリジナリティ重視という点が素晴らしいと思います。

私も、日本の美術教育が(石膏)デッサン至上主義的であるという点は、その通りだと思ってますし、改善の余地は沢山あると思っています。ですが、飽くまで問題なのは「至上主義」であって、石膏デッサン自体が無意味なものであるということではないと理解しています。モチーフの色彩を排除して陰影を学ぶということは、それなりに意義のあることです。

石膏デッサンによって養いえる能力もあるということを認めた上で、そればかりに偏ることのないように、色々な訓練法から描き手が選択できるような欧米のシステムから学ぶと良いと思いますね。

イラスト&CG - livedoor Blog 共通テーマ

石膏デッサンについて

石膏デッサンとは、ブルータスやモリエール、ラオコーンなどヨーロッパの像を石膏で再現したものです。白色であるため、色に惑わされること無く陰影を追うことができ、またその像自体が美として完成されたものであり、その美に触れることで、美的感覚を養うという意味で、西洋絵画では古くから基礎デッサン力の習熟のための題材として、石膏デッサンは広く実践されてきました。

そして日本にも近代において、石膏デッサンが取り入れられ、今では大学受験にも広く採用され、美術教育では必須科目とも言われるようになりました。

しかし、日本ではこの西洋における石膏デッサンが少しゆがんだ形で伝わったといわれています。その結果、本場の西洋以上に「石膏デッサン至上主義」的な空気になってきていることを指摘する声が多く上がっています。

日本で石膏デッサンが広く入試で用いられる理由のひとつは、点数化しやすいということが上げられると思います。美の良し悪しに明確な基準を設けることは難しい反面、石膏デッサンというのは分かりやすい客観的な判断基準を設けやすいので、入試科目としては採点が楽になるということですね。

逆に西洋では、入試に石膏デッサンはまずありませんし、美大等でも必須科目となっているわけではありません。

では、石膏デッサンは最早必要がなくなったのか?というとそういうわけでは決してありません。モチーフの色彩を排除し、陰影を学ぶということはそれなりの意味があることです。西洋でも入試にはありませんが、自主的に学ぶ人は、今でも沢山います。ピカソも素晴らしい石膏デッサンを残しています。

良くないのは石膏デッサン「至上主義」であり、石膏デッサン自体がいけない、害があるというようなことは決してないと当方は考えています。

鉛筆画・イラスト - livedoor Blog 共通テーマ

続・デッサン力を身に着ける理由.1

前回の続きです。

絵柄(表面的なタッチ)のバリエーションよりももっと重要なのは、、描けるモチーフの多さです。女性しか描けない、小さな動物のキャラクターしか描けない、車の絵しか描けない・・・という人は是非、男性の絵や背景、植物等、様々なモチーフに挑戦して下さい。

そうすれば、自分の得意の絵柄で、様々な展開が可能になり、見る人を空きさせない面白みのある絵が描くための材料が増えることになりますし、それはイラストレーターとしての魅力も増すはずです。

そしてまた、どんなモチーフでも描けるというのは、単純に仕事の幅が増えるということもあげられます。

最終的に得意な1つのモチーフに絞るとしても、色々なモチーフを描いてくなかで見えるものは多くなります。1つのものしか描かなければ、その分見えるものも少ないです。最終的に最初に得意だったモチーフに戻ってくるにしても、遠回りした方が、近道してきた人より多くのものを見れるわけですから決して無駄ではないですし、同じモチーフを描くにしても表現の幅が広がり、深みも増すはずです。

若いうちから絵柄や描くものを固定してしまわず、どうか色々な絵に挑戦して欲しいと思います。若いうちから完成してしまう絵柄なんて小さいものです。歴史上に残る絵描きの多くは遅咲きが多いですが、それだけ自分の感性が磨かれるのには時間がかかるものですし、かけなければならないのです。

すこし話が横道に逸れた感がありますが・・・、上記のことを達成するためのまず最初の一歩として、デッサン力という大きな土台を築くことはとても重要なことなのです。


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デッサン力を身に着ける理由.1

イラストレーターになるために、まず最初に身に着けたい基礎技術に「デッサン」があります。最近ではデジタル技術の進歩により、素人でもある程度見栄えの良いビジュアルを作ることが出来るようになりました。ですが、やはりデッサン力が無い人だと、ある一定以上のレベルで必ず壁に当たります。

絵柄により、デッサン力の必要性の度合いは違ってくるので一概には言えないのですが、やはり自由自在になんでも描ける能力というのは、イラストレーターをする上でかなり重要な能力です。

綺麗な女性の顔だけしか描けない人、車の絵だけしか描けない人・・・絵を描くのが好きな人の殆どは、描ける絵柄の幅が非常に狭いです。趣味で描くならそれでも良いでしょう。

しかし、仕事として描く場合は、それでは不十分です。
背景も動物も乗り物もなんでも一定上のレベルで描く能力は最低限必要です。
これにはいくつかの理由があります。

まず、絵柄が1つ、描けるモチーフが1種類・・・これは必ず飽きられます。自分では絵柄を変えてたりバリエーションを変えているつもりでも、見てる人からみたら、殆ど同じに見えるものです。これは多くの人が陥っているのに気づかない点です。

別に様々な絵柄(ここでの絵柄とは、表面的なタッチのことを言う)の絵を描けるようになれというわけではありません。絵柄(タッチ)というのは得意な絵柄(タッチ)が2つ、3つくらいあれば十分でしょう。少しコツをつかめばそれら少ない絵柄(タッチ)を色使いや頭身や顔の特徴を少し変えるだけで、もっと沢山の絵柄に見せることも可能です。いや、それ以前に、絵柄の多さをウリにして、なんでも屋になることが、決して好ましいこととはいえない場合も多いのです。

それよりももっと重要なのは...>>続く

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