イラストレーターになるための道具【デジタル編】

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イラストレーターになるために必要なデッサン力やパース関連の話から、CG講座などを考えています。イラストレーションを描くために必要な道具類の紹介と解説、またフォトショップやイラストレーターなどのソフトのお話、そして美大・芸大・専門学校等の学校選びまで、イラストレーションに関する様々な情報を、自分の勉強という意味も含めて配信していきます。
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メニュー:イラストレーターになるための道具【デジタル編】:目次
  • イラストレーションのフリーソフト
  • アニメーション制作に必要な道具
  • Photoshop、Illustrator関連のスクール(学校)選び
  • Illustrator初心者の勉強法
  • グレースケールからセピア調の色の出し方 Photoshop Tips
  • Photoshopによる金属の質感の出し方
  • ペンタブレット

イラストレーションのフリーソフト

イラストレーションを描くためのフリーソフトは現在、高機能なものが多数出ています。今回はそれについていくつかご紹介しようと思います。

まず、最も有名であろうフリーのグラフィックエディタとしては、丸岡勇夫氏制作の「Pixia」でしょう。豊富なフィルタと多段階のアンヅゥ機能を備えており、またペン先も編集可能で、独自のブラシを作ることが出来ます。そして、当然ながらタブレットの筆圧感知にも対応しているので、タブレット使いにもお勧めできます。操作性も、Photoshopと似ている部分も多く、Photoshopに移行する前段階のソフトとしても十分使えるでしょう。

あと、「PictBeer」も素晴らしいソフトです。操作性はPhotoshopに近く、インターフェイス的にも直観的な操作が可能なように工夫されています。レイヤー機能は枚数無制限となっており、乗算やオーバーレイといったレイヤーの合成機能もしっかりと備えられていて、フリーソフトとは思えないほどの機能の充実振りです。デメリットとしては複数の画像を一度に編集できないという点でしょうか。しかし、それ以外は非の打ちどころの無い素晴らしいフリーのグラフィックエディタです。

最後に、フルカラーではなく256色のグラフィックエディタをご紹介します。ウェブ制作においてイラストの需要が高くなってきており、その中でもドット絵が見直されつつあります。そのドット絵を描く場合、Photoshop等の高価で高機能なソフトよりも、はるかに使いやすいでしょう(というよりPhotoshopでドット絵を描くのはかなり厳しい)。256色専用とは言え、レイヤ機能も備えており、機能は本格的です。操作性は独自のものですが、慣れたら本当にかなり使いやすくて、ドットを一つ一つ操って描く場合は最も重宝するのではないかと思います。ドット絵を描きたい人には、文句なしでお勧めです。

アニメーション制作に必要な道具

アニメーションの現場で使われている道具を御紹介いたします。アニメーション業界はスピード重視で徹底的に合理化されていますので、その道具選びもなかなかシビアで、イラストレーション制作の現場にも取り入れたいですね。私も取り入れています。

・鉛筆
鉛筆はステッドラーやユニがありますが、アニメ業界では、やや固めのものが好んで使われる傾向にあります。ユニであればH、ステッドラーであればHBあたりでしょうか。ステッドラーはユニより固めです。製図用なので硬質な線が引けますね。シャーペンよりも、トントンに細く削った鉛筆の方が細い線が描けます。また線も生きてきます。ですから、シャーペンよりも鉛筆をオススメします。特に、クリンナップという下書きを清書する作業には、鉛筆を使うことをオススメしますね。

・製図用の伝道鉛筆削り
固くて細い線を求められる製図用なだけあり、かなり鉛筆を細く尖らせることが出来ます。5000円くらいで買えますが、作業の効率化を考えると持っておいて損は無いでしょう。

・デジタルカメラ
資料を書籍として購入するのには限界があります。描けないものは、カメラで好きな角度からパシャパシャと撮影しましょう。普段から持ち歩いておくと良いでしょう。デジタルカメラですと最近のものは性能がよく、素人でもそれなりにピンボケのない鮮明な写真を撮ることが可能となります。

・トレース台
アニメーション制作においては必須の道具と言えます。背景と人物を分けて描く時や、下絵の清書、パースを描く時等、これがあると非常に便利になります。詳しくは別のエントリーでトレース台については語っています。イラストレーションの製作現場でもこれがあるとかなり作業の効率化になりますので、お勧めいたします。

他にもありますが、「描く」ということに特化すると以上のものがあるとかなり便利ですよ。

Photoshop、Illustrator関連のスクール(学校)選び

PhotoshopやIllustratorを教えてくれるスクールは、全国に沢山ありますね。そこで、スクール選びの指針を、ここで少しお話しようと思います。こういったスクールには2種類あって、1つは完全にソフトの使い方のスクール、もう1つは、プロイラストレーター・デザイナー養成スクールであり、ソフトの使い方は、飽く迄プロになるためのオプションと考えているスクール。

多くの場合、後者がオススメとなりますが、プロ経験のある人がスキルアップのために通うなら前者でも良いでしょう。ソフトの使い方というのは自己流でやってると取りこぼしが結構出てきますので(私のことです)、そんな人は、スクールで一通りやると、結構目から鱗なこともあったりしますよ。

一方で、全くプロ経験が無く、絵もあまり描けないような人は、みっちりとプロ養成のスクールで鍛えてもらうと良いですね。そういったところは、かなり実践的な、実際の仕事を意識した課題が出されたりして、勉強になります。また、デッサンなどの根本的な画力まで面倒を見てくれるところもあります。ただ、デッサンは一朝一夕で身につくものではなく、この手の学校で教えてくれるデッサンでは、絶対量が圧倒的に足らない場合が多いということも覚えておくと良いでしょう。デッサンは、家でも自分で描いて、積極的に先生に見てもらって評価してもらうと良いでしょう。

以上、簡単にPhotoshopとIllustratorを教えてくれるスクール選びについて語ってみました。

Illustrator初心者の勉強法

今回は、Illustratorの簡単な勉強法を御紹介いたします。ちなみに、当サイトでは、特に断りが無い限りアルファベットでIllustratorと表記した場合、Adobe社のソフト名のことを指します。職業のイラストレーターはカタカナで書くようにしています。

Illustratorの基本的な事柄を解説した書籍は星の数ほど出ていますよね。Adobe社認定のものなかもあります。ですが相当分厚くて、最後までやりきるのは大変だと思います。私がIllustratorを習得した方法を御紹介いたします。

それは・・・とりあえず描いてみるということでした。Illsutratorは、殆どペンツール(パス)を使えるようになるか否かで使いこなせるかが決まると言っても過言ではありません。ですから、とにかく自分で下絵を描き、その下絵をIllustratorでトレースするという作業をひたすら繰り返しましたね。その過程で、分からないところを、書籍で調べるという感じで覚えていきました。この方法でとりあえず絵は描けるようになります。

但し、この習得法の欠点としては、知識の取りこぼしが出てくる可能性が高いということです。どうしても自己流になってしまいますので、めちゃめちゃ簡単なことを凄く遠回りしてたりというようなこともあると思います。そこで、金銭的に余裕がある場合は、Illstratorの使い方を教えてくれるスクールなんかに通うことをオススメします。スクールって結構「役に立たない」とか、「独学で良い」とか、「現場に出ろ」とか言うプロの人は多いですが、私はスクールを結構オススメしますよ。現場に出るのも勿論大事ですが、楽しく絵を描けないことも多いですよね。作業・作業に追われるレベルの低い現場に無理やり入るよりは、楽しく絵を描き続ける環境で絵を描くほうが私は良いと思います。イラストレーターという職業だと特に、現場に出ると、絵以外のこともしなくてはならないですからね。スクールで多くの仲間と楽しく絵を描きながらソフトの使い方を覚えるのも中々良いと思いますよ。

グレースケールからセピア調の色の出し方 Photoshop Tips

白黒写真のようなものから、色調補正によりセピア調の色に変更するTIPSを今回は開設いたします。但し、元々カラーの画像をセピアにする方が画像の劣化が少ないので、カラーの元画像を持っている人は、そちらからやることをお奨めいたします。

では、以下に手順を示します。

1)スキャニングされたグレースケールの画像と同じピクセルサイズでCMYKの新規画像を作ります。

2)グレースケールの画像を全て選択し、クリップボードにコピーします。

3)CMYKの新規ファイルを選択、チャンネルパレットで「Kチャンネル」を選択し、クリップボードの画像をコピーします。
これでグレースケールと同じ階調の画像がスミ版にできます。
(グレースケールをCMYKモードに変換すると全てのチャンネルに少しずつ色分布してしまい、元のグレースケールより階調が眠くなりがちなのでこの方法です)

4)CMYKファイルに新規レイヤーを作り、全体をセピア調の色で塗りつぶします。(これは印刷屋さんと同じ)
レイヤーの合成モードを「通常」ではなく「乗算」にしてみてください。通常のままで透明度で調整するよりも階調のある画像になると思います。上のレイヤーに塗った色とのバランスをとるなら透明度を調節してみてください。

レイヤーの合成モードが「乗算」ではうまくない場合は「オーバーレイ」や「スクリーン」、「色相」などで試してみてください。これらを色々と変化させると、セピア調ではなくとも結構面白い雰囲気の画像に仕上げることも出来たりして面白いですよ^^

また、別のやり方として、ダブルトーンを使う方法もあります。プルダウンメニューのイメージからダブルト−ンを選んで1版を選び、好みの色を選びます。コレの方が簡単ですね。

Photoshopによる金属の質感の出し方

金属の質感というのは、絵を描く際には結構重宝します。

ちょっとリアル目のイラストを描くときは勿論ですが、3DCGでも使える技術です。

そこで、Photoshopを使ったTipsとして、金属の質感の出し方をご紹介致します。もっと簡単な方法もあるかもしれませんが、とりあえず私がどこかの掲示板で教わったやり方です。

金属の質感といっても様々な種類の金属があるわけですが、今回ご紹介するのは、最も一般的なタイプの全体的に経カミヘアラインの入ったような金属の質感の出し方となっています。

1.新規作成で適当なサイズのグレースケール画像を作ります。

2.フィルタ→ノイズを加えるで全体的にノイズを加えます。ノイズの量は、最大に近いくらいいの範囲で結構だと思います。

3.フィルタ→ぼかし(移動)で、水平あるいは垂直にぼかしをかけます。
移動量に関しては、プレビューをONにした状態で、見た目で調整してください。
だいたい50〜150かと思います。

4.ぼかし(移動)をかけた両端は、中央部分と掛かり方が異なってくるので、不要部分をトリミングする。

5.ファイルをRGBモードに変換し、ひとつ上にレイヤーを作り青系統の色で塗りつぶしたものを、レイヤーの合成モードで乗算や色相などのモードで切り替えて載せれば、青っぽい質感の金属の出来上がり。

ペンタブレット

ペンタブレットとは、ペン型のマウスと考えると分かりやすいかもしれません。マウスでCGイラストを描くよりも、はるかにアナログに近い感覚で描くことが出来、絵描きにとっては必須のアイテムとも言えます。

単に形がペン型というだけではありません。筆圧やペンの傾きを感知してくれる機能が装備されたものも多く、そのため線の強弱や濃淡をつけることができ、本当にアナログのペンや絵の具で描いているかのような挙動をしてくれます。

ペンタブレットも色々と出ているようですが、現在においてはWACOMが圧倒的なシェアを誇っており、単純な性能面だけでなく、周辺アイテムの充実度や消耗品の手に入りやすさなど、WACOM以外の選択肢はほぼ無いと考えても良いと思います。

Wacomのペンタブレットには、下位機種のFAVOシリーズと上位機種のIntuosシリーズがあります。Intuosシリーズの方が、筆圧感知の感度も良く、またペンの傾きも感知してくれる等、性能面では非常に充実していますが、やはりFAVOに比べて高価です。FAVOでも筆圧感知等の最低限必要な機能は十分に備わっており、非常に安価での提供となっていますので、趣味でやってる人ならばFAVOで十分でしょう。

また、最近ではディスプレイに直接ペンを当てて描くタイプのペンタブレットも出ており、私は使ってはいませんが、よりアナログに近い感覚での描画が可能になっているようです。

あと、タブレットにはペン先にも色々種類があります。最初に付属しているペン先は滑りやすいので、滑りにくいタイプのペン先に交換すると良いでしょう。それだけで描き味が全然違います。またタブレット面に敷く滑りにくいマットのようなものもあります。これも元々付属しているマットよりもはるかに描き味がよくなりますので、お奨めのアイテムと言えます。