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イラストレーターになるために必要なデッサン力やパース関連の話から、CG講座などを考えています。イラストレーションを描くために必要な道具類の紹介と解説、またフォトショップやイラストレーターなどのソフトのお話、そして美大・芸大・専門学校等の学校選びまで、イラストレーションに関する様々な情報を、自分の勉強という意味も含めて配信していきます。
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メニュー:イラスト:目次
  • イラストの勉強「独学か学校か?」
  • WEB用イラストの料金の相場
  • イラストレーターに必要なデッサン力
  • イラストレーターの著作権の知識
  • イラストレーターに必要な画力・デッサン力
  • イラストレーターのネットでの売り込み
  • イラストレーターの売り込み 後編
  • イラストレーターの売り込み(1)前編

イラストの勉強「独学か学校か?」

今回はイラストの勉強について、独学か学校かについて、考えてみたいと思います。結論から言えば、私は学校に行くことを強くオススメしてます。各種データを見ても、学校という環境で多くの仲間と課題をこなすことで競争意識が自然と生まれますし、他の生徒の絵を見れば、自分の絵もより客観的な評価が下せますし、コミュニケーションを伴った学習は効率が圧倒的に増しますし、単純に楽しいということがあげられます。

特にイラストの場合、一人でやっていると、見てもらう人がいないのはモチベーションが上がりにくいですよね。人間が絵を描くことの目的って、殆どの場合は誰かに見てもらいたいという意識が大きいのだと思います。「他人の評価なんて気にしないんだ!!」とちょっとアウトローでアナキーなキャラを気取っているような人も、絵を描いたら殆ど間違いなく誰かに見せますよね。子供も絵を描いたら、必ずと言っていい程親だったり先生だったり友達だったりに見せると思います。そうです、絵を描くということの目的は、突き詰めれば誰かに見てもらいたいということなんですね。絵を描いてて、「他人の評価を気にしない」なんていっている人は嘘か、自分を適切に分析出来てない人だと思っていいでしょう。

ということで、学校はとにかく楽しいところです。楽しく絵を描きたい人はいっておくと良いでしょう。出来れば、美大・芸大で本格的にやるのが良いですが、絵の世界に学歴は全く関係ないので、実力さえついて自分が楽しかったら専門学校でもスクールでも良いんですね。但し、美大・芸大の方が、よりレベルの高い人材が集まっていますので、レベルの高い人たちに囲まれれば、自分のレベルも上がっていきます。ですからやはり、美大・芸大の、しかもレベルの高い大学を目指すことを私はオススメ致します。

WEB用イラストの料金の相場

私は、実は最も多く仕事を請け負っている分野は、WEB用のイラストです。WEBのトップイラストなんかは、正直言って結構良い金になりますよ。1枚描いて10万〜30万くらいになります。アイコンも、少なくとも一個で3000円くらいにはなります。大体平均で5000円くらいでしょうか。ただ、仕事は多いと言っても、かなりお得意さんのウェブ会社2件のみからの受注ですので、相場とどれくらい違うのか、または相場どおりなのかはちょっと分からないのですが、それでも雑誌なんかと比べたら雲泥の差なのではないかと思いますね。

特にWEBではイラストを描ける上で、さらにFLASHも使えると、相当仕事の需要はかなりありますし、料金もかなり高いです。ただ、私はFLASHはそこまでは使えません。ですからよくクライアントの方からFLASHを覚えて欲しいという要望を頂きます。一応個人的に独学で勉強はしているのですが、どうしてもまだまだ使いこなせてないですね。イラストの仕事をされる方は、是非フラッシュを覚えると良いんじゃないかと思います。本当に需要は大きいですし、ほんとギャラも高いですよ。

WEBでは、イメージキャラクターの制作なんかも一緒に頼まれますが、これも結構料金の相場としてはかなり高いです。制作費は10万以上とっても良いでしょうね。完全に買い取り価格だと50万円くらい要求しても良いと思います。

イラストレーターは、このあたりの分野を極めると、食べていくという点では良いと思いますね。これからこの状況が続くかどうかは分かりませんが。ですが、WEBという分野は、これからはメディアの中心的存在になることは間違いないので、押さえておく必要は絶対にあるでしょう。

イラストレーターに必要なデッサン力

イラストレーターにデッサン力は必要か。基本的には必要ですよね。ま、ここでは必要か否かの是非は置いておくとして・・・というか必要という前提で、ではどのようなデッサン力が必要か・・・ということになります。

とは言え、イラストレーターといっても、いろいろな種類のイラストレーターがいます。キャラクターっぽい線画のイラストを専門に描く人もいれば、凄くリアルな絵を描く人もいますし、中には今一部で流行の萌えキャラなんかを描く人もいますよね。それぞれで、必要なデッサン力は異なりますが、私がどうしても身に付けるべきだと思う基本技術は、形をとる能力、陰影を表現する能力、パースに乗せて描ける能力です。この3つが、しっかりとしていれば、絵は描けます。

そういった能力を磨くためには、やはりデッサンをイチから丁寧に学ぶことでしょう。出来れば美術研究所、美術大受験の予備校、スクール等、どこでも良いのですが、実際に出来る人に教えてもらうのが一番です。

よりアカデミックなデッサンを学んで、もっと深いところまで追求するのも良いですが、あまりデッサンに固執しすぎると、自分の作品を描けなくなります。デッサンはある程度のところまでいったら、自分の作品をドンドン描いてくと良いでしょう。

そうしながらも、デッサンについても、常に学ぶ姿勢を持っていれば、自分の作品もより、深いところまで表現が可能になると思いますよ^^デッサンは、固執しすぎてもいけませんが、学べば学ぶほどいろいろな発見があるものですから。

イラストレーターの著作権の知識

著作権というのはとても複雑な法律ですが、イラストに大きく関係するのは,大きく分けて、「著作者人格権(18〜20条)」「著作財産権(21〜28条)」です。

人格権は3つ
・公表権(18条)・氏名表示権(19条)・同一性保持権(20条)
人格権は作者固有の権利で、「譲渡」は出来ません。
「行使しない」か「行使する」かのどちらかしかありません。
つまり、イラストを描いた本人しか持てない権利となります。

ということで、よく言われる、「著作権の譲渡」は「著作者財産権」についてのことを指す場合がほとんどです。

ですが、ここまでをすでに理解していない担当者も多いです。全部ひっくるめて譲れと言ってくるドアホなクライアントも少なくありません。そういうクライアントは論外と思ったほうが良いです。特にWebはかなりの割合で無法地帯できちんと知識と契約をもって対処しないといけません。

続きですが、「著作財産権」には以下の権利があります。
1.複製権:(出版権)版権とも言われています。著作物を印刷、写真、複写、
録画、録音、その他の方法で再生させる事ができる権利を言います。
(著作権法 第21条)
2.展示権:著作物である原作品を公に展示する事ができる権利です
(著作権法第25条)
3.公衆送信権:著作物を無線、有線放送等で放送する事ができる権利。
(著作権法第23条)
4.原著作物の権利:複製権(出版権)上映頒布権(映画など)など多岐に渡るその定義は現在メディアの変化や多様化で増々複雑になって来ています。
5.改作された二次的使用権:(変形の権利)原作品を元にアレンジする権利。
6.二次的著作物の利用権:原著作物を元に変形された著作物を利用する権利
著作権の全面譲渡となると上記の「財産権」を譲るということです。

簡単に説明すると、ざっとこんな感じですが(実際にはもっと複雑です)、この著作財産権も、基本的には、契約を交わさない限り、著作財産権の譲渡は行われていないので、イラストを描いた本人にその権利は帰属すると考えて良いでしょう。

ですが、そのことを理解していない発注者の人も多く、「お金を払ったから」という理由で無断で二次使用をしたり改変したりされる恐れがあります。そのようなトラブルを防ぐためにも、問題のありそうな業者の場合は、仕事をしないほうが無難です。もしそれでも仕事をするならば、きっちりと契約を結ぶことをお奨めいたします。

イラストレーターに必要な画力・デッサン力

私は、イラストレーターに必要な基礎画力は、以下の3つだと思っています。

1.人体デッサン(人物デッサン)
2.静物デッサン
3.パース

1と2は、美大受験なんかでしっかりやるし、社会人になってから通うようなスクールや専門学校なんかでも学べます。

2の静物デッサンは、正しい指導の下で誰でも一定量の練習を積めば、必ず上手くなりますし、上手い人も下手な人も上達速度はそれ程顕著には表れません。しかし、1の人体デッサンは、かなり個人差やセンスにより上達速度の個人差がかなり出てくると思ったほうが良いです。センスがある人は数枚描いただけで、それなりに上手なものを描きますが、下手な人は何百枚描いても上手くならなかったりします。美大受験は人体デッサンが試験に出ないところもありますので、受験時代にこのようなセンスの違いを実感することはないかもしれませんが、いざどこかで人体デッサンのレッスンを受けると、多くの人がこの個人差を感じるんじゃないでしょうか。

では、人体デッサン(人物デッサン)に関しては、下手な人はいつまでたっても下手なのか。私が見た人で、元々はめちゃめちゃ下手だったけど3年目くらいから、凄まじい勢いで急に上達した人います。多くの人がそこにくるまでに挫折しますが、その人は諦めずずっと描き続けました。それが功を奏したのでしょうね。

逆に最初から上手い人は、すぐに描かなくなる人もいたりしますし、上手いと過信してそこで満足してしまい、一定レベルに達すると全く上達しなくなったりします。

言い換えると、人体デッサンはどこかのレベルで、必ず壁にぶつかります。上手い人は単にそのレベルがちょっと高いとこだったというだけですね。その壁にぶつかると本当になかなか上達せず多くの人が挫折します。その壁を乗り越えられるかが、鍵になると思います。

とまぁ、以上2つ語りましたが、この2つに加え、さらに厄介なのに、3のパースがあります。パースに関しては、また別の機会に詳しく語りますが、これ、訓練する機会がなかなかないんですよね。受験でもそれほどまともにやりませんから。ですが、相当大事です。理論をわりと詳しく知ることも必要ですし、数をこなすことも同時に必要で、少なくとも確かな画力で勝負するイラストレーターになるには絶対にこのパースはマスターしなきゃいけないと思います。

以上、イラストレーターに必要な画力の核となる要素を語ってみました。

イラストレーターのネットでの売り込み

イラストレーターは、少し前までは足を使っての営業活動は必須と言える状態でした。ですが、最近では、そうでもない状態です。私は、実は今はもう足を使った営業活動は、一年以上行ってません。ネットでホームページ(ウェブサイト)を開設し、そこからの集客のみで営業は十分事足りています。

そして、このウェブサイト経由での依頼は、近所のデザイン会社からの依頼ではなく、半分以上が東京からの依頼です。私は地方在住のイラストレーターですが、東京に一切売り込みにいかず、東京の仕事が取れている状態です。しかも一度作ったらあまり更新せずにほったらかしでも仕事が来ます。営業が苦手なイラストレーターにとって、ネットというのはホントに便利なものですね。

但し、注意点もあります。ネットでの依頼は、当然のことながら、地の利を生かせません。ネットで人材を探す以上、クオリティ第一での探してくるクライアントが殆どです。なので、近所だからとか、便利だからとかで売っているイラストレーターは、ネットでは生きていけません。人間関係の円滑さは、当然ネットでも要求されます。しかし、リアル(ネットとリアルというわけ方は、あまり好きではない・・というか不適切だとは思いますが便宜上使わせていただきます)ほどには、人間関係を重視したり、付き合いが必要では無いように思います。ですから、クオリティよりも人間関係を上手に築いて世渡り上手な感じで仕事を取ってきた人は、ネットでは、リアルほどは通用しにくいかもしれませんね。ですが、それでも、ネットでもそのようなことは武器にはなります。しかし、ネットの場合はやはりクオリティが重視されると思います。何でも屋よりもスペシャリストの方が良いでしょう。ネットでは多くの選択肢が最初からあるわけですから、何でも描ける人になんでも描いて貰うよりも、あるジャンルではこの人、別のジャンルではこの人・・といった具合に住み分けが強化される傾向にあると思います。

ですから、今までのイラストレーターに要求されてきたものとは、少し違った要素が求められるかもしれませんね。ちなみに、私はネット経由で仕事をもらっているクライアントには、2年以上仕事をもらっていて一度も会っていないってなことはザラです。人間関係が煩わしく感じる人にはうってつけですが、その分シビアに実力で勝負の世界になりますね。

外国語が堪能な人は、海外の仕事をネット経由で募集するのも良いかもしれません。逆に海外在住で日本の仕事を取ることも可能ですね。

イラストレーターの売り込み 後編

前回の売り込みのお話の続きです。

この売り込み先の会社は、昨日述べたように、1000人のイラストレーターが登録されています。ですから、それぞれのイラストレーターが、それぞれの得意分野を極めていける状況が自然に出来ているようです。ですから、絵柄の豊富さを競うのではなく、自分の得意分野のクオリティ競争の専念できるという点で、非常にイラストレーターとして健全で成熟した環境を作れているなぁと関心しました。

今まで、特に地方だと色んなタッチや絵柄を何種類も描ける人が重宝される傾向にありました。その要因は様々にあると思いますが、一つは、クライアントとイラストレーターの間にネットワークが確立されていないので、クライアントが多くのイラストレーターと出会うことが出来ず、結果的に出会った数少ないイラストレーターが一人で、色んな絵柄を描いて対応せねばならなくなっているというのが、理由の一つになっていると思います。
ですが、インターネットが一般化し、イラストレーターとクライアントの間にもちゃんとネットワークが確立されており、多くのイラストレーターの中から適切な人をクライアント側が選択できる状況になりつつあります。

その状況がもう少しちゃんと一般化すれば、イラストレーター側は、それぞれが得意な分野を磨いていけるし、それぞれの世界でよりクオリティの高いものが生まれると思います。
さらに、クライアントの側からも多くの選択肢が存在することになるので、好ましい状況なのだと考えます。

欧米では、既にもうかなり前からちゃんとこういった成熟した業界になっています。日本もそうなってくれることを願います。


イラストレーターの売り込み(1)前編

先日、とあるイラストレーターのマネージメントをしている会社にポートフォリオを持参し、売り込みに行ってきました。ここは、この業界ではちょっと知られているらしいところなので気合を入れていきました。

1000人以上のイラストレーターが登録されているとのことでした。ということは、タッチの豊富さを売りにしても無意味だろうと悟りました。

なので、得意分野の絵だけを持っていこうかと思ったのですが、やはり私はまだまだキャリアが浅いので、今まで描いた色々なタッチのものも含めてファイリングしていきました。

私は、今は色々なテイストのイラストを描いています。結構苦手な絵にも挑戦していて、気づいたら、割とタッチは増えてきています。いずれは自分なりの確立された絵柄を売りにした絵描きになるつもりではあるのですが、今は勉強のために、色々な絵柄やモチーフにも挑戦しています。

実際に、凄く勉強になっていますし、引き出しも増えました。そしてそれ以上に、普段書いてない絵柄で描くのは、実は割と新鮮で楽しかったりもするのです。

こんな感じで、色々な絵柄を描いていくのは、食べていくために必要と言うだけではなく、勉強のため、或いは単純に楽しいから・・・というのもあるのです。

ということで、上記のように様々な絵柄を持っていって見てもらったのですが、やはり思ったとおりの反応でした。絵柄が沢山ある必要はないけど、勉強のために色々挑戦するのは良いことだと言ってもらえました。そして、面白い世界観を持っているね〜という割と好感触な反応も頂けました。お世辞も混じっているでしょうが、素直に喜んでおくことにします。

あと、絵柄(タッチ)の何でも屋である必要はないが、モチーフ(題材)の何でも屋の方が、ここでは求められるそうです。これは以前、デッサンのエントリーで私も述べたところですが、男性も女性も子どもも大人もお年よりも、風景も建物も乗り物も、動物も魚も、全て高いクオリティで描けるようなタイプのイラストレーター。というか、これって当たり前過ぎるのかもしれません。ですが、殆どのイラストレーターはこれが出来ません。これが出来た上での個性なりタッチなりなのかもしれませんね。そして、これは私も目指しているところですが、まだまだだという自覚はあります。

とにかく私が嫌なのは、女性だけとか車だけ猫のキャラクターだけとかしか描けない(描かない)タイプのイラストレーター。あれにはなりたくないんです。【一点豪華主義】というポジティブな見方も出来ますし、実際そういうタイプのイラストレーターで、ちょっと良いなと思うことは結構あるんです。

でも、すぐに飽きます。何故なら、どの絵を見ても殆ど同じに見えてしまうのですね。同じ人が同じモチーフを何枚かいてもやっぱり同じ・・・ってことが多いんです。だから、この手の絵描きで、1年以上好きだったためしがありません。

逆に、鳥山明さんだとかノーマンロックウェルは、とにかくなんでも描けますし、描きます。でも、「何でも屋」といった印象は全くありませんね。確立した絵柄・世界観を持っています。そういったタイプの人の絵は全然飽きませんし、何でもかけるので、色々な展開が可能になり、単純に絵柄やモチーフというレベルじゃなく、飽きさせないストーリーのある絵を描かれます。

話が逸れました・・・そして長くなったので次回へ続きます。