イラストの料金の相場

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メニュー:イラストの料金の相場:目次
  • 企業のイメージキャラクターの仕事
  • イラストレーターの収入について
  • イラストレーションにおける広告の仕事と出版関係の仕事
  • イラストの料金(ギャランティ)に関するトラブル
  • イラストの料金が希望よりも安かった場合の対処法
  • イラストの料金(ギャランティ)の交渉について
  • WEB用イラストの料金の相場
  • 雑誌のイラストの仕事の料金について
  • イラストレーターの料金の相場と見積もり出し方「雑誌編」
  • イラストレーターの料金の相場と見積もり出し方「最低金額算出法」

企業のイメージキャラクターの仕事

キャラクタービジネスの1つとして、企業のイメージキャラクターの仕事があります。これは、企業のイメージや意向を反映されたキャラクターを作るということで、自分の作家性を全面に押し出した絵柄で勝負したい人は、必ずしもその創作意欲を満たす仕事ではない場合もあります。しかし、企業にとっても喜ばれますし、自分のキャラクターが企業の顔となって命が吹き込まれるとのは、イラストレーターとしても大きな喜びが得られる魅力的な仕事だと思います。

また、ギャランティという面でも、かなり大きな仕事になることが多いです。版権買取となる場合も多いのですが、その場合は制作量の8倍くらいが相場ですので、50万〜の仕事となります。また、グッズ販売等は、版権を買い取っても別となる契約が普通ですので、さらなる収入の柱になってくれる場合もあります。期間を決めての契約となる場合もあり、継続して使ってもらえれば継続収入にも繋がって行きます。

キャラクタービジネスとして考えた場合は旨みのあるジャンルと言えるでしょう。しかし、こういった相場を理解していないクライアントが多いのも事実です。3万円程度で著作権まで渡せと言ってくるようなところも地方ではあったりします。それでもやってしまう人もいるでしょうが、業界の相場が荒れる原因にもなりますし、それ以前に自分のイラストを安売りすることは良い結果を生まないことが多いので、お断りするほうが良いと私は思ってます。自分を安売りして中途半端なクオリティのものを量産するよりも、高いクオリティの作品を作れる実力をつけた上で、より高いレベルのクライアントから求められるイラストレーターになれるように努力されるのが良いでしょう。業界全体の健全化にも繋がります。個人でやっている人は、絶対に価格競争に飲み込まれないように、クオリティ勝負に徹してください。でないと、業界がつぶれる前に自分がつぶれます。

イラストレーターの収入について

私の知り合いの方のオフィスの情報を元にここではお話します。私の知り合いのオフィスで契約されているイラストレータの方の年収は千差万別です。年収100万円以下の人もいれば、1200万円くらいの人もいますね。

ですが、フリーのイラストレーターの方の場合ですと、手取りをそのままサラリーマンの方の収入と同じ感覚で使うとエラいことになりすよ。フリーの方は手取りの3分の1くらいの金額で生活していく必要があります。逆を言えば、月収20万円のサラリーマンの方と同じ生活をしようと思ったら、3倍の60万円を稼ぐ必要があるのです。

それはまず、税金の支払いがあります。計画的に貯蓄をしておかないと、税金が払えなくなってしまいますよ。国民保険料や年金もありますしね。フリーの人たちは将来の生活設計を人一倍たてておかないと、辛い日々を送ることになるでしょう。

税金の申告のために、レシート類はしっかりと保管しておくことをオススメします。書籍等のレシートは、必要経費として全て落とすことが可能です。可能ならば、よくいく本屋さんの店員さんとは親しくなっておくと良いでしょう。フリーランスということは自由業であり、自由ということは、生きる保証が無いし、守ってくれるものも無いということになりますから、将来について、しっかりと計画的に考えておかなければ、大変なことになります。

ギャラの交渉をして、「それはうちの部長クラスの給料ですよ」なんていう頓珍漢な返事をしてきたクライアントもいましたが、非常に無意味な比較です。このような頓珍漢なクライアントは日本の会社しかないですけど。やはりこういった面でも、欧米の仕事を取れるのが理想的だと思ってしまいますね。

イラストレーションにおける広告の仕事と出版関係の仕事

私は、広告イラストレーションやWEBイラストレーションの方がギャラが高い傾向にあることもあり、最近では広告・WEBの仕事を中心に絵を描いて生活していますが、もしもこれからイラストレーターを目指されるのであれば、最初は出版の仕事からやってみる方が良いと思っています。それには、いくつかの理由があります。今回はそのことについてお話致します。

まず、広告やWEBの仕事は単発が多く、連続した仕事が少ないため、コンスタントな収入にはなり辛いからです。一方で出版関係の場合は、連載もののイラストなんかを手がけると毎月決まった仕事を長期でコンスタントにいただけることになりますので、ギャラは少ないけど安定はします。仕事をもらい始めたばかりの新人にとっては特に、少々ギャランティは安くても安定した収入を確保した方が好ましいと思います。

そうやって出版関係の仕事を中心にして、ある程度安定したギャラを確保しつつ、単発でWEBや広告の仕事をゲットするのが、イラストレーターとして安定できる戦略となります。WEBの仕事は特に最近ものすごく増えていますし、ギャラも比較的高めですので、実力がついて、ある程度実績も作ることができたら、単発の仕事でも沢山もらえ、毎月手におえないほどの発注が来るなんてこともあり得ます。ですがそこまでくるのに私は2年かかりました。最初の方、特に不器用であまり絵柄に対応力が無い方は、出版の方が向いてますね。ある程度絵柄も自由に描かせてくれる場合が多いですから。

イラストの料金(ギャランティ)に関するトラブル

私は、それほどギャラに関する大きなトラブルはありませんでしたが、多くのイラストレーター仲間のトラブルも含めて、イラストレーションの仕事の現場で起きるギャランティ(料金)に関するトラブルについて、今回はご紹介したいと思います。

まず、信じられないことですが、ギャラを支払ってくれないクライアントというのが稀にいるようです。私の知り合いは、散々催促しても支払ってくれず、諦めたという人もいます。そんなアホなクライアントと見抜けず仕事をした自分が間抜けだったんだと思うようにしたとのことです。納品し、請求書を送付したが、期日に振り込まれず、電話しても逃げられて泣き寝入りした人もいるようですね。

ですが、別の知り合いは、とにかくめげずに電話とメールを繰り返しいれまくって、なんとか支払いにまでこぎつけたという人もいます。そして、そんな仕事を繰り返してくると、「こんなクライアントは危ない」というカンが働いてくるそうです。カンというと根拠の無いあてずっぽうのような印象をうけるかもしれませんが、私が思うに、やはり仕事に取り組む姿勢や態度、言動などで、その人が信頼できるか否かというのは、ある程度判断がつくと思っています。経験を積むにつれて、その判断力が養われていくというのが私の考えです。ですから、最初はある程度トラブルは覚悟の上で、経験を積むというのも一つの考え方だと思います。

また、お金のことはお金のプロに任せるというのも一つの手です。イラストレーターはイラストのスキルを磨き、お金に関するプロを雇って対処するというのもスマートな考え方と言えるでしょう。

以上、まだまだ書き足りませんが、長くなったのでギャランティのトラブルについては、今回はこの辺にしとこうと思います。

イラストの料金が希望よりも安かった場合の対処法

イラストの料金交渉をして、希望よりもあまりに安くて困った場合などは、どういった対処をすれば良いのか。今回はそれについてお話しようと思います。

まず、出来るだけ前向きにお互いの妥協点を見つけるように交渉を進めていくのが基本となります。例えば、描く点数を減らしてもらうとか、表現を出来るだけ簡素にしてもらうとかこちらに出来る限りの提案をするのも良いでしょう。また、そういった表現の面での妥協が嫌な場合は、自分の希望額をサクッと言ってみるのも良いでしょう。その上であちらも少しくらいはその額に近づけた料金を提案してくれるかもしれません。

そして、どうしても折り合いがつかない場合は、断りましょう。「値段が安いから」と断るのは、出来るだけ避けた方が良いでしょう。可能ならば「今忙しいので」といった感じで断るのが無難です。しかし、相手があまりにも理不尽な要求をしていると思った場合、私は堂々と「値段が安いので」と言うこともあります。あまり我慢して言いたいことを言えないのもストレスになりますから、思ったことはある程度気を使いつつも、言ってしまっても良いでしょう。

ただ、安くても、それ以外でメリットがあると思えば、勿論請けても良いでしょうね。内容が面白くてやりがいがあるとか、自分の自由に出来る仕事だったりとか、あるいは、社会の役に立てるような意義のあるものとかね。ですが、「宣伝になるから」という理由で、料金を安く要求してくるようなところはやめた方がいいです。料金を捻出できないようなレベルの仕事しか出来ないクライアントの仕事で宣伝効果なんか殆ど期待できません。高い仕事ほど、宣伝効果も高いものが多く、安い仕事程、宣伝効果が期待できないものが多いと思っておいて良いでしょう。勿論例外はありますので、ケースバイケースで対処しましょう。

イラストの料金(ギャランティ)の交渉について

日本のイラストやクリエイティブ業界では、最初に契約を交わす習慣も徹底されておらず、料金に関しては、わりと曖昧なまま仕事が進むことは少なくありません。中には、「お金の話ばかりするな!」なんて怒り出すアホなクライアントもいたりします。というか実際いました。そのようなところは放置するにしても、ビジネスとしてやっているわけですから、ギャランティの交渉はしっかりと事前に行っておきたいものです。ギャラに関するトラブルが、これだけでも8割がた防げると思いますね。

まず、基本としては、依頼があった時点でギャランティ(料金)のお話はした方が良いでしょう。ですが、答えてもらえないことも多いです。そのようなところは、レベルの低いトラブルが発生することもあります。しっかりと見極めていい加減なところとは、仕事はしないようにした方が良いでしょう。クライアントに媚びすぎてもろくなことはありません。

勿論、お互い信頼関係が出来上がっている場合は、料金の話を最初にしない場合もあります。そのような場合は、しっかりとしたギャラをこの人なら用意してくれているとこちらも信頼しているので出来ますが、初めてのクライアントの場合は恐れずに料金について事前に確認をとっておくと無用なトラブルが回避できます。別に悪いことをしているわけではないので、堂々と料金については最初に確認をとり、必要ならば見積を出してあげましょう。見積もりを出すように言われたら、その場でなくても「計算して明日までに出します」というように言っても良いでしょう。ですが、早めに出すことをオススメします。

WEB用イラストの料金の相場

私は、実は最も多く仕事を請け負っている分野は、WEB用のイラストです。WEBのトップイラストなんかは、正直言って結構良い金になりますよ。1枚描いて10万〜30万くらいになります。アイコンも、少なくとも一個で3000円くらいにはなります。大体平均で5000円くらいでしょうか。ただ、仕事は多いと言っても、かなりお得意さんのウェブ会社2件のみからの受注ですので、相場とどれくらい違うのか、または相場どおりなのかはちょっと分からないのですが、それでも雑誌なんかと比べたら雲泥の差なのではないかと思いますね。

特にWEBではイラストを描ける上で、さらにFLASHも使えると、相当仕事の需要はかなりありますし、料金もかなり高いです。ただ、私はFLASHはそこまでは使えません。ですからよくクライアントの方からFLASHを覚えて欲しいという要望を頂きます。一応個人的に独学で勉強はしているのですが、どうしてもまだまだ使いこなせてないですね。イラストの仕事をされる方は、是非フラッシュを覚えると良いんじゃないかと思います。本当に需要は大きいですし、ほんとギャラも高いですよ。

WEBでは、イメージキャラクターの制作なんかも一緒に頼まれますが、これも結構料金の相場としてはかなり高いです。制作費は10万以上とっても良いでしょうね。完全に買い取り価格だと50万円くらい要求しても良いと思います。

イラストレーターは、このあたりの分野を極めると、食べていくという点では良いと思いますね。これからこの状況が続くかどうかは分かりませんが。ですが、WEBという分野は、これからはメディアの中心的存在になることは間違いないので、押さえておく必要は絶対にあるでしょう。

雑誌のイラストの仕事の料金について

雑誌の仕事は、広告なんかと比べて、割と自由に描ける場合が多いです。しかし、料金は非常に安いですね。いろいろな方から料金について聞いていますが、カットイラストの場合ですと、数千円から、高くても3万円以下ですね。広告に比べたら相当安いです。某有名雑誌でページの割り当て予算が5万円程だと効いたことがありますので、そこからイラストの原稿料として捻出できる予算は、やはり上記くらいになるのでしょうね。上記の値段を上回る仕事を雑誌という媒体において得たいのであれば、トビラ絵か表紙イラストを描く仕事を取ってくるしかないでしょうね。

ですが、安い料金の仕事でも、ずっと請け続けていくことで、次第に信頼を得ていき、現在月50万以上の原稿料を頂いているイラストレーターの方もいることはいます。ですが、常に忙殺されています。そのような状況で月50万では、割りにあわないと私は思ってしまいますね。それ以前に身体が持たなくなるのでは?と思います。

雑誌の仕事をメインにするのは、上記のようなリスクがありますので、バランスよく広告やWEBのような比較的イラストの単価が高い仕事を請けていく必要があるでしょうね。

月収30万を稼ぐとした場合、1枚5000円のカットイラストを60枚描く必要があります。20日間働くとして、1日3枚ですね。ということで、雑誌の仕事で月30万を稼ごうと思った場合、1日に3枚のカットイラストを描ける程度のスピードで、1ヶ月に60点以上の仕事を発生させるレベルのクオリティのイラストを描ける必要があるということです。勿論仕事を発生させる能力というのはクオリティのみではなく、営業力などの総合的な力もありますね。

イラストレーターの料金の相場と見積もり出し方「雑誌編」

今回はイラストレーターの料金相場に関して、雑誌の仕事の事情をお話したいと思います。

雑誌の仕事の場合は、社内規定により、料金が決まっているところも多かったりします。はっきりと決まっていないところも勿論、あるわけですが、1ページあたりの編集コストは概ね決まっているわけですから、イラストレーションを使う歳の費用も、そこから割り出すことが出来るわけです。総予算は、1P30000〜150000程度のところが多いでしょう。

現在、編集費用が非常に余裕があるというような出版社・雑誌社は少ないと考えた方が良いでしょう。ページ間で予算調整をしているようなところも少なくありません。殆どの会社は、高いコストをかけてでも、クオリティの高いイラストを使いたいと考えるところより、なるべく予算をかけずにイラストを発注したいと考えている場合が多いと思います。

ですが、表紙のイラストや扉のイラストの場合は、ある程度コストをかけてでも良いイラスト、クオリティの高いイラストを求められている場合が多いです。表紙の出来というのは、ダイレクトに売り上げに響きますからね。あまりここで予算をケチると、ろくなことがないからです。

表紙の料金の相場は、5万円程度から60万円程度くらいまでと考えて良いでしょう。相当幅があります。当然探せばもっと高いところももっと安いところもあると思いますが、あまり安いところの仕事は請けないほうが良いでしょう。安い仕事ほど、レベルの低いトラブルが起こるものです。

イラストレーターの料金の相場と見積もり出し方「最低金額算出法」

イラストレーターの料金の相場ってのは、なかなかあってないようなものといわれますが、それでも出し方の一応の目安はあります。あまり安く仕事を請けていると業界の価格破壊にも繋がりますし、何より自分の首を絞めることになります。相応の料金は頂くようにしましょう。

まず、「最低金額算出方法」についてですが、一つの方法としては時給換算してみるという方法があります。発想・アイディアだしから仕上げまで、延べ10時間かかるとしたら、時給2000円とした場合、20,000円程度の提案をするのは、現実的な額だと思います。

ちなみに私は時給は5000円以上にしています。自分のイラストの価値を客観的に判断できるようになると良いでしょう。自分のイラストに市場価値があるのであれば、安い仕事を沢山請けるよりも、その時間を全て高い仕事に全力投球することに使う方が、クオリティの高い作品を作れますし、結果的に、収入も大きくなると思います。

イラストレーターのような個人事業主(フリーランス)や中小企業レベルの会社の経営者は、価格競争に巻き込まれると必ず死にます。断言します。価格競争に一番強いのは、大企業です。我々は、価格競争よりもクオリティ競争で戦う方が、実はかなり現実的なのです。そのためにも、腕をとにかく磨きましょう。

個人事業主(フリーランス)や中小企業がやってはいけない競争
・価格競争
・品揃え競争
・規模拡大競争

やったほうが良い競争
・クオリティ競争
・技術競争
・内容競争

以上は、いずれ詳しくやりたいと思います。とりあえず今回はイラストレーターのイラストの値段を決める際の「最低金額算出方法」について語ってみました。